日本語対応の新種ランサムウェアに注意 - 「RSA2048ビットで暗号化」などと脅迫
パソコン内のデータを暗号化するランサムウェア「TROJ_CRYPWALL.XXQQ」が国内で確認された。流暢な日本語で金銭を要求するという。
![20150428_tm_002.jpg](/images/1504/20150428_tm_002.jpg)
暗号化後に脅迫文を表示する「TROJ_CRYPWALL.XXQQ」(画像:トレンドマイクロ)
ランサムウェア「CRYPWALL」のあらたな亜種で、同マルウェアを観測したトレンドマイクロによれば、4月17日前後から国内で検出しているという。急激な被害の拡大などは見られないものの、1週間で60件以上を検出したという。
端末内にある重要なファイルを2048ビットのRSAで暗号化したなどと脅し、復号用ソフトの購入を迫るもの。多言語対応しており、言語設定に応じて日本語や英語、韓国語で表示する。
自動翻訳などに見られる不自然な日本語の表現が少なく、マルウェアを解析したトレンドマイクロは、ある程度日本語に堪能な協力者がいるのではないかと分析している。
同社が確認したランサムウェアのうち、これまでに日本語に対応しているものはわずかで、2014年3月に確認された「TROJ_CRITBIT.B」と、同年12月に確認された「TROJ_CRYPBIT」の2種のみだったという。今回のあらたなランサムウェアの登場が転換期となり、国内に対する攻撃が活発化する可能性もあるとして警戒を呼びかけている。
(Security NEXT - 2015/04/28 )
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