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2015年1Qの標的型メール攻撃、大半が実行ファイル添付 - リンク誘導は皆無に

攻撃手法を見ると、約半数にあたる43%が添付ファイルを用いた攻撃。URLによるリンクを用いた攻撃は1件も確認されなかったという。統計上は「不明」が56%と多いが、セキュリティ製品で削除され、添付ファイルを入手できなかったもので、ほとんどが添付ファイルを用いたものだったとしている。

添付ファイルの種類を見ると、実行ファイルが87%。前回の33%から54ポイント増となった。Officeファイルは、3ポイント減となる13%。Officeファイルの4分3はマクロを悪用しており、マクロを許可するとマルウェアへ感染するものだった。前四半期では、半数超がショートカットファイルを利用していたが、今回は確認されていない。

マルウェア感染時の不正接続先を見ると、前回70%と目立った米国は、12ポイント減となったものの58%を占めており引き続き最多。一方、前回18%だった日本の割合が増しており、39%で次に多かった。

(Security NEXT - 2015/04/24 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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