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ネットバンク関連の被害経験、法人利用者の36.5% - 不正出金被害も

ジャパンネット銀行が顧客を対象に実施した意識調査において、オンラインバンキングに関わる被害や危険に遭遇した経験のある利用者が、個人では2012年の19.4%から2014年は42.2%と倍増していることがわかった。法人も36.5%にのぼる。

同行に口座を持つ20代から50代の男女3939人、および法人425社を対象に、2014年11月と12月に実施したもの。個人のみを対象にした2012年調査時の結果と比較して、変化を分析した。

オンラインバンキングに関する被害や危険について、個人預金者の42.2%が遭遇した経験があると回答。2012年の19.4%から倍増した。また法人も36.5%が「経験あり」と回答している。

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被害経験の内容(グラフ:ジャパンネット銀行)

被害の内訳を見ると、個人法人ともに最も多いのは「フィッシングメール受信」で、個人では25.5%、法人では40.9%を占める。2012年の調査では、個人において受信経験ありは9.3%と1割に満たなかったが、2年間で急伸した。

個人の預金者で次に多いのは「個人情報や口座情報の流出」で15.8%、「スパイウェアへの感染」が15.4%、「預金の不正出金」が2.1%と続く。いずれも、2012年調査時より2倍以上増加している。

(Security NEXT - 2015/01/15 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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