Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

2014年3Qの脆弱性届出は239件 - 10年目で累計1万件超に

脆弱性が悪用された場合に生じる脅威は、「任意のスクリプト実行」が最多で、「サービス不能」「なりすまし」と続く。

同四半期に脆弱性対策情報をJVNで公表したうち、修正が完了した件数は45件で過去最多となり、累計では925件となった。また、「連絡不能開発者」として今四半期中にあらたに製品開発者名を公表したのは8件。製品情報を追加公表したのは12件で、累計公表数は151件。

ウェブサイトの脆弱性では、これまでの傾向と変わらず「クロスサイトスクリプティング」が最多。前期に100件近く届け出のあった「SQLインジェクション」は大幅に減少した。脆弱性が悪用された場合に生じる脅威では、「本物サイト上への偽情報の表示」が9割を占めた。

今四半期中に修正が完了したケースは183件で、累計は5778件となった。今四半期で90日以内に修正が完了したケースは142件で、割合は78%。前期の64%より上昇している。しかし累計で見ると、割合は67%で変化はなかった。

(Security NEXT - 2014/10/23 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

国家関与のサイバー攻撃「ArcaneDoor」 - 初期侵入経路は不明、複数ゼロデイ脆弱性を悪用
「PAN-OS」の脆弱性侵害、段階ごとの対策を説明 - Palo Alto
国内でも被害発生、「ColdFusion」の既知脆弱性狙う攻撃
バッファロー製ルータに脆弱性 - パスワード取得、コマンド実行のおそれ
米政府、悪用が確認された脆弱性3件について注意喚起
「Cisco ASA」「FTD」に複数脆弱性 - ゼロデイ攻撃も発生
「Chrome」にアップデート - 「クリティカル」の脆弱性などを解消
NETGEARの一部ルータに認証バイパスの脆弱性 - 早急に更新を
「Docker」で「IPv6」の無効化が反映されない脆弱性 - アップデートで修正
「PAN-OS」更新後の再起動前に調査用ファイル取得を