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「ShellShock」で侵入するマルウェア - DDoS攻撃機能を搭載

別名「ShellShock」とも呼ばれるシェルプログラム「bash」の深刻な脆弱性「CVE-2014-7169」を利用してシステム内に侵入するマルウェアが確認されている。米Trend Microでは、同マルウェアの機能など詳細を明らかにした。

同社によれば、今回確認した「ELF_BASHLITE.A」「ELF_FLOODER.W」は、「Cookie」を読み込ませる処理で同脆弱性を悪用、ダウンロードコマンドを実行し、感染する手口だった。

DDoS攻撃を行うために作成されたマルウェアで、外部のコマンド&コントロール(C&C)サーバへ接続する機能を備えている。

IPアドレスのスキャンのほか、UDPおよびTCPでDDoS攻撃を行ったり、フラッドの実行などの機能を搭載していたほか、攻撃の中止やボットを停止させるコマンドなどを利用できる。

またブルートフォース攻撃の機能も搭載しており、攻撃者がユーザ名やパスワードのリストを収集することも可能だという。

(Security NEXT - 2014/09/26 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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