Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

脆弱性攻撃で標的となりやすい旧版Javaをブロック - MSがIEを機能強化

日本マイクロソフトは、9月の月例セキュリティ更新プログラムの公開にあわせて、9月10日より「Java ActiveXコントロール」のブロック機能を有効化した。

同機能は、8月に公開された月例セキュリティ更新プログラム「MS14-051」に実装されていたもので、9月10日より有効化した。ドライブバイダウンロード攻撃などで、旧バージョンのJavaに存在する既知の脆弱性が狙われることも多いことから、被害を防止するために対策が追加された。

IEで、ActiveXコントロールを利用するウェブサイトへアクセスすると、Java ActiveXコントロールのバージョンを確認。古いバージョンを利用している場合、通知バーに「Javaが最新ではなく、更新が必要であるためブロックした」との警告を表示する。

通知バーからは、「更新」「今回は実行」「危険性の説明」といった選択肢をユーザーが選択することが可能。「イントラネットゾーン」や「信頼済みサイト」は、同機能の対象外となる。同機能を利用するには、「Windows 7 SP1」や「Windows Server 2008 R2」以降のOSで、「IE 8」以降を導入している必要がある。

ブロックリストは、IEの起動中にバックグラウンドで自動的にダウンロードされる。また同社サイト上で確認することも可能。9月10日時点で対象となるのは、「Java SE 8 update 11」「同7 update 65」「同6 update 81」「J 2 SE 5.0 update 71」「同1.4 update 43」。

(Security NEXT - 2014/09/10 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

Fortinet「FortiOS」既知脆弱性の悪用を確認 - 認証回避のおそれ
Atlassian、前月更新で脆弱性46件を修正 - クリティカル9件含むも影響は限定的
NVIDIAのAI基盤「NeMo Framework」に複数脆弱性 - 修正版が公開
「Trend Micro Apex One」のEDR機能に脆弱性 - パッチは2026年1月に公開
約4万件の脆弱性から分析、2025年の危険な「脆弱性タイプ」トップ25
「LangChain」に深刻な脆弱性 - APIキー流出のおそれ
Fortraの特権アクセス管理製品「BoKS」に脆弱性 - アップデートで修正
NVIDIAのロボティクス基盤「Isaac Launchable」に深刻な脆弱性
「Frappe Framework」「ERPNext」にXSS脆弱性 - 管理者権限奪取のおそれ
DigiEver製NVRの脆弱性悪用に注意 - 米CISAが警告