マルウェア感染によるLinux端末のボット化に注意 - DDoS攻撃へ悪用されるおそれ
メンテナンスされていないLinuxサーバの脆弱性が攻撃を受けてマルウェアに感染してボット化し、DDoS攻撃の原因になっているという。
米Akamai Technologiesの子会社である米Prolexic Technologiesが、あらたな脅威を確認しているとして、アドバイザリを発行したもの。
同社によれば、2014年に発生した大規模なDDoS攻撃の一部で、「IptabLes」「IptabLex」といったマルウェアに感染したLinuxシステムが利用されていたことが判明したという。
マルウェアへの感染は、「Apache Struts」「Tomcat」「Elasticsearch」の脆弱性が悪用されたと見られている。またコマンド&コントロールサーバがアジアに設置されていたのも特徴で、感染もアジアから米国やその他の地域のサーバへ拡大した。
「/boot」ディレクトリ内の「.IptabLes」あるいは「.IptabLex」というスクリプトファイルが作成されているか確認することで、感染を確認できるという。
また、ボットネットを利用し、エンターテインメント業界の垂直市場を狙った攻撃がしかけられる可能性があるとして、注意を呼びかけている。
(Security NEXT - 2014/09/05 )
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