マルウェア感染によるLinux端末のボット化に注意 - DDoS攻撃へ悪用されるおそれ
メンテナンスされていないLinuxサーバの脆弱性が攻撃を受けてマルウェアに感染してボット化し、DDoS攻撃の原因になっているという。
米Akamai Technologiesの子会社である米Prolexic Technologiesが、あらたな脅威を確認しているとして、アドバイザリを発行したもの。
同社によれば、2014年に発生した大規模なDDoS攻撃の一部で、「IptabLes」「IptabLex」といったマルウェアに感染したLinuxシステムが利用されていたことが判明したという。
マルウェアへの感染は、「Apache Struts」「Tomcat」「Elasticsearch」の脆弱性が悪用されたと見られている。またコマンド&コントロールサーバがアジアに設置されていたのも特徴で、感染もアジアから米国やその他の地域のサーバへ拡大した。
「/boot」ディレクトリ内の「.IptabLes」あるいは「.IptabLex」というスクリプトファイルが作成されているか確認することで、感染を確認できるという。
また、ボットネットを利用し、エンターテインメント業界の垂直市場を狙った攻撃がしかけられる可能性があるとして、注意を呼びかけている。
(Security NEXT - 2014/09/05 )
ツイート
関連リンク
PR
関連記事
DDoS攻撃が件数減、一方100Gbps超の攻撃も - IIJレポート
国内インシデント、前四半期比9.4%増 - サイト改ざんが1.8倍
DDoS攻撃は減少するも、2カ月連続で300件超 - IIJレポート
IIJ、「Mirai亜種」解析ツールを無償公開 - C2や感染傾向を可視化
IPA、「情報セキュリティ10大脅威 2025 組織編」の解説書を公開
DDoS攻撃が前月比1.5倍、5カ月ぶりに300件超 - IIJレポート
DDoS攻撃に注意喚起、発生を前提に対策を - 政府
DDoS攻撃の観測数は微増、最大規模で約12Gbps - IIJ報告
「セキュリティ10大脅威2025」 - 「地政学的リスク」が初選出
2024年4Qのインシデントは約8%増 - 「FortiManager」脆弱性の侵害事例も