Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

金銭脅し取る日本語対応ランサムウェアが登場 - 支払いにはBitCoin要求

logotm.jpg

米Trend Microは、日本語を含むマルチリンガル対応したランサムウェアを確認したとして注意を呼びかけている。

3月に入りユーザーの意図に反してデータを暗号化し、金銭を脅し取ろうとするマルウェア「BitCrypt」を確認したもの。復号と引き換えにデータを復旧させる手順を提供するなどとして、支払いには 0.4BitCoinを要求する。

すでに同社では、亜種を含む2種類を確認。3月7日に発見された「TROJ_CRIBIT.A」は、英語による要求だったが、2日後の3月9日に確認された「TROJ_CRIBIT.B」では、機械翻訳と見られるものの10カ国語に対応していた。

英語以外に、日本語をはじめ、フランス語、ドイツ語、ロシア語、イタリア語、スペイン語、ポルトガル語、中国語、アラビア語に対応していた。

同社のデータによれば、日本語を利用するランサムウェアは、今回がはじめて。被害者の40%は米国だが、日本からのアクセスも11%に上ったという。

自身をパソコン上より消去し、侵入経路の解析を困難にするなど手口が巧妙。同社の分析によれば、情報を盗み出す「TSPY_FAREIT.BB」が感染経路だった。

(Security NEXT - 2014/03/27 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

関連リンク

PR

関連記事

証明書発行システムがランサム被害、影響など調査 - 流通経済大
ベンダー設定ミスでFW機能不全、直後ランサム被害 - アクリーティブ
京都の中高一貫校でランサム被害 - 個人情報流出の可能性
脆弱性狙われる「Oracle EBS」、定例パッチでさらなる修正
「無印良品」通販サイトで出荷停止 - アスクル障害が波及
ランサム被害でアスクル3サイトが出荷停止 - 既存注文はキャンセル対応
サイバー攻撃で個人情報流出の可能性 - アサヒグループHD
「Rapid7」「SKYSEA」など脆弱性5件の悪用に注意喚起 - 米当局
アサヒグループHD、ランサム被害の影響で決算発表延期
アサヒグループHD、情報流出の被害範囲を調査 - 製品出荷を順次再開