Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

MS、深刻度「緊急」2件含む月例パッチ5件を公開 - 23件の脆弱性を解消

日本マイクロソフトは、3月の月例セキュリティ更新プログラム5件を公開した。あわせて23件の脆弱性を修正している。

20140312ms_001.jpg
2014年3月の月例セキュリティ更新プログラム一覧

4段階中もっとも深刻とされる「緊急」のプログラムは2件。そのうち同社が適用優先度をもっとも高い「1」にレーティングしているプログラムは、「Internet Explorer」の累積的な脆弱性に対処した「MS14-012」。今回修正した23件のうち、18件と大半を占めている。

「MS14-012」では、細工されたウェブページを閲覧すると、リモートからコード実行されるおそれがあるメモリ破損の脆弱性に対処した。なかでも、「CVE-2014-0322」および「CVE-2014-0324」はゼロデイ攻撃が確認されている。

もう1件の「緊急」とされるプログラムは、「Microsoft DirectShow」に存在するメモリ破損の脆弱性を解消した「MS14-013」。細工された画像を読み込むと不正なコードを実行されるおそれがある。

「緊急」以外のプログラム3件は、いずれも深刻度が1段階低い「重要」。「MS14-015」では、特権の昇格が生じる「Windowsカーネルモードドライバ」の脆弱性を解消。一部脆弱性はすでに公開されているという。

「MS14-014」および「MS14-016」では、それぞれ「Silverlight」や「Security Account Manager Remote(SAMR)」のプロトコルに関連する脆弱性を解消。いずれも悪用されるとセキュリティ機能をバイパスされ、同社や他社で見つかった他脆弱性と組み合わせて悪用されるおそれがある。

(Security NEXT - 2014/03/12 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

「Citrix Bleed 2」への懸念広がる - 提供元は「悪用未確認」強調
メッセージ保護アプリ「TM SGNL」の複数脆弱性、悪用リストに追加
「NetScaler ADC」脆弱性、パッチ公開前から攻撃発生
「NetScaler ADC/Gateway」にゼロデイ脆弱性 - 早急に更新を
「Chrome」にゼロデイ脆弱性、アップデート公開 - 軽減策の実施も
特権コマンド実行ツール「sudo」に重要度「クリティカル」の脆弱性
「IBM WebSphere Application Server」にRCE脆弱性 - 暫定パッチ公開
「MS Edge」にアップデート - 固有の脆弱性などにも対処
Salesforceのローコード開発ツールに脆弱性 - 設定リスクの指摘も
構成管理ツール「Salt」に複数脆弱性 - 「クリティカル」も