ゆうちょ銀の利用者狙うウイルスやフィッシング - 正規サイトでも注意を
ゆうちょ銀行の利用者を狙い、アカウント情報や暗証番号を騙し取る攻撃が発生している。偽サイトへ誘導するフィッシング攻撃にくわえ、ウイルスを利用して正規サイトへアクセスしたユーザーから情報を詐取するケースもあり注意が必要だ。
オンラインバンキングサービス「ゆうちょダイレクト」の利用者を狙ったフィッシングメールが確認されたもの。フィッシング対策協議会によれば、ログイン画面がリニューアルしたなどと騙し、詐欺サイトへ誘導する手口で、「ゆうちょ銀行からのお知らせ」との件名で送信されている。
誘導先のフィッシングサイトでは、利用者の顧客番号をはじめ、ログインパスワードや合言葉、暗証番号などを入力させようとしていた。同協議会では、サイトの停止に向けてJPCERTコーディネーションセンターへ調査を依頼するとともに、注意喚起を行っている。
また正規サイトへアクセスした場合も注意が必要だ。インターネットバンキング「ゆうちょダイレクト」を利用している際に、パソコンへ感染したウイルスがブラウザの画面上で、本来は存在しない入力画面を表示し、暗証番号や合言葉などを入力させるいわゆる「マンインザブラウザ(MITB)攻撃」が発生している。
同行が把握している手口を見ると、正規サイト上の「入出金明細照会」をクリックすると、本来は存在しない正規サイトのデザインに似せた不正画面が表示され、暗証番号の入力を促される。
実際は入出金明細照会の利用で暗証番号の入力は必要ないという。同行では、暗証番号の入力が必要となるページを利用者へ案内し、注意を呼びかけている。
(Security NEXT - 2014/02/20 )
ツイート
関連リンク
PR
関連記事
法人の不正送金被害額が急増 前四半期比4.5倍に
巧妙な「フィッシング」、電話で操作指示も- 不正送金被害が発生
「サポート詐欺」で1000万円超の被害 - ネットバンクへ誘導
12月は「金融犯罪撲滅推進月間」 - 全銀協が啓発活動
オンライン不正送金被害額、前四半期から約4割増
2024年1Qのオンライン銀不正送金、被害額が大幅減
2023年4Qの不正送金、減少するも高水準 - 平均被害額は大幅増
2023年の不正アクセス認知件数、前年比2.9倍に急増
暗号資産交換業者への不正送金対策を強化 - 金融庁ら
2023年3Qの不正送金 - 被害額が約1.5倍に拡大