2013年第4四半期の「JVN iPedia」登録数は1555件 - 累計4万3371件に
情報処理推進機構(IPA)は、2013年第4四半期における脆弱性データベース「JVN iPedia」の登録状況を発表した。あらたに1555件を追加し、累計登録件数は4万3371件となった。

脆弱性登録状況の推移(グラフ:IPA)
「JVN iPedia」は、国内のソフトウェア開発者が公表した脆弱性情報や、脆弱性情報ポータルサイト「JVN」の公開情報、米国国立標準技術研究所(NIST)による脆弱性データベース「NVD」の情報を収録しているデータベースで、2007年4月より運用されている。
同四半期に登録された脆弱性対策情報は1555件。内訳を見ると国内製品開発者による情報が4件、JVNの掲載情報が116件、NVDの情報が1435件だった。
前四半期の登録件数1280件を大きく上回るが、NVDの情報が1148件から1435件へと増加したが影響した。国内製品開発者による情報は、前回の2件から4件へと微増したものの、JVN掲載情報は、前四半期の130件から116件へと減少している。
同四半期に登録された脆弱性対策情報を種類別に見ると、「認可、権限、アクセス制御の問題」が192件で最多。前回の130件から62件増となった。次いで多いのが「バッファエラー(182件)」。前四半期217件で最多だったがやや後退している。
前回調査の115件から大きく増加した「不適切な入力確認(174件)」が3番目に多く、「クロスサイトスクリプティング(169件)」「情報漏洩(67件)」が続く。
登録済み脆弱性情報について深刻度の割合を見ると、CVSSのスコアが「7.0」から「10.0」で「危険」とされる「レベルIII」は、前四半期から横ばいの44%。「警告」とされる「レベルII」についても49%で大きな変化は見られない。3段階中もっとも低い「注意」の「レベルI」は7%だった。
(Security NEXT - 2014/01/21 )
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