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金銭脅し取る「ランサムウェア」が拡大中 - 手口はますます巧妙に

複数のセキュリティベンダーが、金銭を脅し取るランサムウェアが拡大しているとして注意を呼びかけている。世界各国に広がっており日本が標的になる可能性も増している。

エフセキュアでは、捜査機関などを装い、金銭要求するマルウェアが拡大していると指摘。コンピュータが不法行為に加担したとしてロックしたなどと説明し、「罰金」と称して金銭を振り込ませる手口で、世界各国に広がっているという。

同社では、40カ国語に対応し、対象地域の当局を装うランサムウェアを確認しており、欧米のほか、南米、オーストラリア、アフリカ、中東など世界に拡散している。世界中で500万台以上の端末に感染したケースもあった。

一方、トレンドマイクロは、特定ファイルを暗号化し、金銭を脅し取る「CryptoLocker」について警告を発している。同社が調べたところ、感染経路はオンラインバンキングの情報を盗み出す「Zeus(Zbot)」の亜種が感染経路となっていた。

情報が盗まれるだけでなく、個人情報などが保存された重要ファイルが暗号化され、アクセスできなくなる危険があるとして注意喚起を行っている。

(Security NEXT - 2013/10/24 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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