Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

複数メーカーのブロードバンドルータ、オープンリゾルバとして悪用されるおそれ

国内で販売されている複数メーカーのブロードバンドルータが、意図せずオープンリゾルバとして動作しており、DDoS攻撃などへ悪用されるおそれがあることがわかった。

脆弱性情報サイトのJVNによれば、ブロードバンドルータの一部製品が、外部から再帰的なDNS問い合わせが行われた際に、キャッシュサーバとして動作する「オープンリゾルバ」として動作しているという。オープンリゾルバは、大量のパケットを送り付けるDDoS攻撃の一種「DNSアンプ攻撃(DNSリフレクション攻撃)」に悪用されるおそれがある。

ヤマハ、古河電気工業、NEC、インターネットイニシアティブ、シンセイコーポレーションなど、JVNでは該当製品を販売するベンダーをアナウンスしており、各社の情報を参照して対策を講じるよう注意を呼びかけている。

今回の問題は、日本レジストリサービス(JPRS)の森下泰宏氏が、JPCERTコーディネーションセンターに報告。同センターと情報処理推進機構(IPA)が、各ベンダに影響の状況を確認した。

(Security NEXT - 2013/09/20 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

仮想環境を狙うマルウェア「BRICKSTORM」 - 中国政府系攻撃者が悪用
「Unbound」のDNSキャッシュ汚染脆弱性 - 追加対策版が公開
AI環境向けに分散処理フレームワーク「Ray」にRCE脆弱性
10月のDDoS攻撃は減少、攻撃規模も縮小 - IIJレポート
マルウェアの挙動をリアルタイム監視するOSSを公開 - JPCERT/CC
2025年9月も300件強のDDoS攻撃を観測 - IIJレポート
「BIND 9」にキャッシュポイズニングなど複数脆弱性
【特別企画】脅威動向や実務者が身をもって学んだノウハウなど共有する年次イベント
ブラウザ「Firefox 141」が公開 - 脆弱性18件を解消
Blackmagicの配信機器に脆弱性 - キー流出や乗っ取り懸念も