Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

iOSが自動生成するテザリング用パスワードは1分以内に解読可能

カスペルスキーは、iPhoneへ外部機器を無線LANで接続し、インターネットを利用できる「テザリング」のデフォルトパスワードが容易に解読できるとして、手動設定を呼びかけている。

独フリードリヒ・アレクサンダー大学の研究グループによる研究成果を紹介したもの。iOSが自動的に生成するテザリング用のパスワードは、1分以内に解読が可能であるため、独自に安全なパスワードを設定するよう呼びかけている。

本来総当たり攻撃では、時間やリソースを必要とするが、iOSが生成するパスワードは、4文字から6文字の単語と数字4桁からなるパスワードを利用するなど条件が限られており、5万2500語を含むオープンソースの辞書を用いることで、49分でパスワードを完全に破ることが可能だったという。

さらにパスワード生成用の単語が、iOSの予測変換用の辞書を用いており、1842語に限定されていることを把握。アルゴリズムにより選択する単語に偏りが生じており、最終的に50秒でパスワードを特定できた。

テザリングに用いるパスワードは独自に設定することが可能であるため、同社では規定のパスワードを利用せず、手動で設定するようアドバイス。iOS以外の端末にも同様の問題が含まれている可能性もあるとして、注意を呼びかけている。

(Security NEXT - 2013/07/19 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

Ivanti製モバイル管理製品「Avalanche」に深刻な脆弱性 - 一部PoCが公開済み
2024年1Q、フィッシングサイトが増加 - サイト改ざんやスキャン行為は減少
サードパーティ製ソフトに起因する脆弱性7件を修正 - Atlassian
先週注目された記事(2024年4月14日〜2024年4月20日)
「MS Edge 124」がリリース、脆弱性17件を修正
「PAN-OS」脆弱性への攻撃、国内でも被害報告
メールの誤送信で学生のメアドが流出 - 都住宅供給公社
「ClamAV」にクリティカルパッチ - サービス拒否の脆弱性など修正
「サポート詐欺」で1000万円の被害 - ネット銀を遠隔操作
狂犬病予防接種会場で強風により申請書が飛散 - 京丹後市