Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

自信過剰が組織の危機を招く - マカフィー指摘

セキュリティ担当者が認識しているセキュリティ対策状況と、実際にセキュリティ侵害が発生した際に、認知、原因究明に要する時間に大きなギャップがあり、自信過剰が組織の危機を招いているとのレポートをマカフィーが発表した。

調査は、Vanson Bourneを通じて2013年1月に実施したもの。米国の200人、イギリス、ドイツ、オーストラリアでそれぞれ100人のIT担当の上層部社員が回答した。

同調査によれば、2012年にセキュリティ上の侵害を受けた組織は58%。そのうち数分以内に認識できたのは、24%にとどまった。原因特定に至っては、数分以内に行うことができたのは14%にとどまり、33%は1日、16%は最大1週間の時間を必要としたという。

またデータ侵害を受けたセキュリティインシデント855件について調べたところ、63%が発見までに数週間から数カ月かかる一方、46%と約半数のケースで、数秒から数分以内にデータが盗み出されていた。

セキュリティ侵害の発見や対策の難しさを示す結果となったが、担当者としては、今後発生する事故に対して楽観的に捉える担当者が多い。

回答者の7割から8割は、セキュリティステータスをリアルタイムで把握できると回答しており、ゲートウェイ上の脅威や、ゼロデイマルウェア、内部犯行など認識できるとの見方を示した。

同社は、根拠のない自信が組織の危機を招いていると指摘。高度な脅威が増加するなか、リアルタイムに検知するには、長期間にわたりビッグデータを保存して分析し、パターン、傾向、相関関係を明らかにすることが重要であると主張している。

(Security NEXT - 2013/07/09 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

個人情報流出の可能性、高負荷から事態を把握 - 楽待
「Wazuh」や「Windows WEBDAV」の脆弱性悪用に注意
指標管理ウェブシステムから顧客情報流出の可能性 - 損保ジャパン
オーダーカーテンの通販サイトで侵害被害か - 詳細を調査中
サーバでランサム被害、影響など調査 - ホスピタルサービス
委託先にサイバー攻撃、内線電話番号簿情報が流出か - 原子力機構
ファイル送信用サーバが侵害被害、取引先に影響 - DAIKO XTECH
米グループ会社にランサム攻撃、顧客情報流出の可能性 - DNP
不正アクセスで保有データが外部に流出 - アークシステムワークス
「Netwrix Directory Manager」に深刻な脆弱性 - 早急に対応を