政府、「サイバーセキュリティ戦略」の年次計画について意見を募集
政府の情報セキュリティ政策会議は、情報セキュリティ政策の年次計画にあたる「サイバーセキュリティ2013案」を取りまとめた。パブリックコメントを実施している。
政府は、6月10日に国家戦略として「サイバーセキュリティ戦略」を決定しており、同戦略の年次計画を今回取りまとめたもの。
政府機関や重要インフラ事業者、各企業のほか、サイバー空間における犯罪対策や防衛、人材育成、リテラシー向上、国際連携といった面から、2013年度から2014年度までに実施する具体的な施策を示している。
政府機関においては、情報及び情報システムに係る情報セキュリティ水準の一層の向上を目指すとしており、クラウド環境やサプライチェーンのセキュリティ強化にくわえ、スマートフォンやSNS利用、USBメモリの利用など就労形態の変化などへの対応も盛り込んだ。
また、2008年度より運用している政府機関の情報セキュリティ横断監視・即応調整チーム(GSOC)や情報セキュリティ緊急支援チーム(CYMAT)による対応能力の向上、関連省庁によるサイバー攻撃発生時の訓練実施などに言及した。
一方総務省では、あらたなサイバー攻撃に対する情報セキュリティの防御モデルについて検討や演習の実施などを計画しているほか、内閣官房などを中心に、サイバー攻撃の脅威や手法の分析を進める。
また警察庁によるサイバー犯罪の取り締まり強化、被害防止対策の推進、官民連携によるサイバーインテリジェンス対策の構築などを推進。サイバー犯罪の事後追跡に向けたログ保存のあり方に関する検討や、デジタルフォレンジックの体制作りを目指す。
さらに防衛省では、「サイバー防衛隊」の新設やネットワーク監視の強化、演習環境の構築、サイバー防護分析装置の機能強化などへ取り組む。
「サイバーセキュリティ2013案」に対する意見はメール、ファックス、郵送で受け付ける。締め切りは、6月24日17時。
(Security NEXT - 2013/06/11 )
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