Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

「BIND 9」にメモリ消費の脆弱性 - 関係機関が即時対応を推奨

DNSサーバ「BIND 9」に、リモートより攻撃可能となる脆弱性「CVE-2013-2266」が判明した。開発元であるInternet Systems Consortium(ISC)や、日本レジストリサービス(JPRS)など関係機関が対応を呼びかけている。

UNIX系の「BIND 9.7」以降において、libdnsライブラリ内に実装上の問題が存在。正規表現の処理で過度にメモリを消費してメモリ不足に陥り、サーバの異常動作や停止につながるおそれがあるという。

影響を受けるのは、「同9.7.x」のほか、「同9.8.0」から「同9.8.5b1」「同9.9.0」から「9.9.3b1」。「同9.6-ESV」「同10」およびWindows版は影響を受けない。

リモートより攻撃が可能で、権威サーバおよびキャッシュサーバの双方が影響を受けることから、緊急性が高いとして、専門機関では、即時対応することを推奨。脆弱性を修正した「同9.9.2-P2」「同9.8.4-P2」へのアップデートや、回避策の実施を呼びかけている。

また、「libdnsライブラリ」を使用する他プログラムにも影響があるとして、「BIND 9」を利用していないユーザーにも注意を促している。

(Security NEXT - 2013/03/27 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

「Ruby」に3件の脆弱性、アップデートで修正を実施
Node.js向けMySQLクライアント「MySQL2」に脆弱性
「GitLab」に複数脆弱性 - セキュリティパッチをリリース
国家関与のサイバー攻撃「ArcaneDoor」 - 初期侵入経路は不明、複数ゼロデイ脆弱性を悪用
「PAN-OS」の脆弱性侵害、段階ごとの対策を説明 - Palo Alto
国内でも被害発生、「ColdFusion」の既知脆弱性狙う攻撃
バッファロー製ルータに脆弱性 - パスワード取得、コマンド実行のおそれ
米政府、悪用が確認された脆弱性3件について注意喚起
「Cisco ASA」「FTD」に複数脆弱性 - ゼロデイ攻撃も発生
「Chrome」にアップデート - 「クリティカル」の脆弱性などを解消