2012年のサイト改ざん届出は38件 - ウイルス配布サイト転送が4割
情報処理推進機構(IPA)は、2012年に届出のあったウェブサイト改ざん被害について、分析結果と対策をまとめたレポート「IPAテクニカルウォッチ」を公開した。
レポートによれば、2012年の不正アクセスに関する届出131件のうち、ウェブサイト改ざんに関する届出は38件で、全体の約31%を占めた。
被害があった事例について、被害の内容を見ると、「ウイルス配布サイトに転送」が16件、「表示内容の書き換え」が12件で目立っている。フィッシングに悪用されたケースも3件あった。
改ざんされた原因は、脆弱性悪用が12件と目立って多い。そのうち、サーバ管理ツールの「Parallels Plesk Panel」に対する攻撃が4件で、CMSである「Joomla!」が3件で続く。
「FTPパスワード盗用(6件)」「設定不備(3件)」など運用上のミスを狙われたケースも報告されているが、「原因不明」とされるケースが17件で最多だった。サーバの運用形態による分類では、「自社運用型(11件)」より「ホスティングサービス(17件)」が上回った。
(Security NEXT - 2013/02/14 )
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