Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

Androidアプリを勧めるメールに注意 - 多種多様なアプリを装い情報窃取

シマンテックは、一見有用なアプリに見せかけ、端末内の情報を窃取するAndroidアプリが、引き続き出回っており、ダウンロードを促すスパムも発信されているとして、注意を呼びかけている。

同社によれば、情報を窃取して外部へ送信するトロイの木馬「Android.Enesoluty」に関わったグループが積極的に活動を展開しているもの。同トロイの木馬は、偽セキュリティ対策アプリ「安心ウイルススキャン」として9月に発見されている。

同グループはドメインを多数登録して、悪質なアプリを配布しており、アプリのダウンロードへ誘導するスパム送信を続けている。問題のスパムは、正規のニュースレターを装い、「Android App Magazine」や「Smart Magazine」といった件名で送信されているという。

配布されているアプリの種類も、偽セキュリティ対策アプリに限らず、バッテリや電波を改善するツールや人気アイドルのビデオアプリ、アダルト系のビデオダウンロードアプリ、人気アニメキャラクターの関連アプリなど、あらゆる分野に及んでいる。

不正アプリと気が付かずインストールすると、連絡先の情報が取得され、外部サーバに送信される。収集されたメールアドレスは、出会い系サイトへの誘導など、さまざまなスパムメールの大量送信に利用されている。

またこうした活動を行っているのは同グループに限らず、「Android.Loozfon」や「Android.Ecobatry」など、ほかにも不正アプリが流通しており、同社は、アプリを入手する場合に信頼できるアプリベンダーを利用したり、セキュリティ対策アプリを活用するよう呼びかけている。

(Security NEXT - 2012/12/06 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

関連リンク

PR

関連記事

1Qは「JVN iPedia」に8844件登録 - 「NVD」公開増加が影響
Windows向け「Horizon Client」に権限昇格の脆弱性 - パッチがリリース
LinuxカーネルのUSBオーディオドライバ脆弱性 - 攻撃の標的に
「Android」にセキュリティパッチ - 複数脆弱性で悪用も
「Android」の3月パッチが公開 - ゼロデイ脆弱性2件に対応
「Firefox 136」がリリース - ESR版では「クリティカル」脆弱性を修正
「Android」に複数脆弱性を修正するアップデート - 一部で悪用の兆候
米当局、Linuxカーネルや「VMware ESXi」の脆弱性悪用に注意喚起
先週注目された記事(2025年2月2日〜2025年2月8日)
Linuxカーネルの脆弱性に対する攻撃が発生 - 米当局が注意喚起