Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

ドライブバイダウンロード攻撃に利用される「JS/Kryptik」が活発

キヤノンITソリューションズは、ESETが8月に追跡システム「ThreatSense.Net」で検知したマルウェアをランキングとして取りまとめ、発表した。

同月は、ウェブページの改ざんにより埋め込まれ、悪意あるサイトへ誘導したり、特定の脆弱性を悪用するJavaScript「JS/Kryptik.TN」が、全体の8.6%を占めて最多だった。同マルウェアは、3位、4位、5位、6位に亜種がランクインしており、あわせると全体の3割弱を占める。

5.8%で続いた2位も、悪意あるプログラムをダウンロードさせる不正サイトへリダイレクトする「JS/Iframe.FG」で、ドライブバイダウンロード攻撃が依然として活発に展開されている。

また7位には、システムに関する情報やIPアドレスを収集し、インターネットから別のマルウェアをダウンロードしようとする「Win32/TrojanDownloader.Wauchos.A」が入った。

同社が発表したマルウェアトップ10は以下のとおり。

1位:JS/Kryptik.TN
2位:JS/Iframe.FG
3位:JS/Kryptik.VB
4位:JS/Kryptik.UK
5位:JS/Kryptik.TZ
6位:JS/Kryptik.UF
7位:Win32/TrojanDownloader.Wauchos.A
8位:Win32/Kryptik.AKOR
9位:HTML/Iframe.B.Gen
10位:INF/Autorun.Sz

(Security NEXT - 2012/10/16 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

先週注目された記事(2024年10月27日〜2024年11月2日)
「偽警告」相談が半減するも油断禁物 - 引き続きサポート詐欺に警戒を
3Qのインシデントは2割減 - ただし「サイト改ざん」は倍増
検索結果がもっとも危険な有名人 - 日本でも人気の俳優がトップ
「TSUBAME」の観測グラフを公開休止 - より利便性の高いデータ提供を検討
巧妙化続くサポート詐欺、窓口相談は前年度の約1.6倍
「Mirai」と異なるボット、国内ベンダーのルータに感染拡大か
2Qはインシデントが約8.5%増 - フィッシングが増加
「サポート詐欺」の相談が3割増 - 過去最多を更新
先週注目された記事(2024年7月7日〜2024年7月13日)