悪質ななりすまし投稿するSNS連携サービスに注意を - 友人関係に便乗し連鎖拡大
情報処理推進機構(IPA)は、SNSを利用する際、外部サービスへ安易に「サービス連携」を許可してしまい、利用者の意図と反する投稿が行われるなど、トラブルが生じているとして注意喚起を行った。
多くのSNSでは、ユーザーが外部サービスに対して「利用権限」を許可することで、連携によるさまざまなサービスの恩恵を受けることができるが、こうした機能のトラブルによる相談が同機構へ寄せられているという。
特に問題となるのは、出所不明の外部サービスへ安易に「投稿」を許可してしまうケース。許可を得たサービスが、あたかも利用者自身が推奨しているかのように誤解させる内容の投稿を行い、友人を自身のサービスへ誘導、「連携」の許可を促す。
SNSの特徴ともなっているユーザー同士の「信頼関係」を逆手に取り、許可内容やアプリの信頼性を確認せずに許可してしまうケースも少なくない。許可を受けるとさらにユーザーの元で同様の行為を繰り返し、サービス管理者が自由に投稿できるアカウントを拡大する。
利用者が意識的に解除しない限り利用権限を引き続き保持しており、マルウェア感染サイトやフィッシングサイトへ誘導する投稿など他ユーザーを巻き込む攻撃が行われるおそれもある。
同機構では、SNS上で信頼しているユーザーであっても、投稿にあるURLをクリックする際は注意が必要と指摘。連携サービスを利用する際は、許可内容を確認し、サービスの評判などインターネットで参照するよう呼びかけている。また許可しているアプリを確認し、不要な連携を解除するようアドバイスしている。
(Security NEXT - 2012/10/01 )
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