減少傾向続くフィッシング攻撃、金融機関やウェブメール狙う攻撃に引き続き注意を
フィッシング対策協議会は、7月に同協議会へ寄せられたフィッシングの報告状況について取りまとめた。全体的に減少傾向だが、国内金融機関を騙る事例が引き続き確認されている。
レポートによれば、7月に同協議会に寄せられたフィッシング報告件数は、前月より19件減少して33件だった。2012年4月以降、減少傾向が続いている。フィッシングサイトのユニークURL件数は6月に前月比58件増となる140件まで増加したが、7月は19件と大幅に縮小した。悪用されたブランド件数は、前月と同じ8件。
7月も前月に引き続き、国内の金融機関を装ったフィッシングの報告が寄せられている。また7月13日に緊急情報を公開した「So-net」を装うフィッシングなどウェブメールサービスを騙る攻撃も確認されている。
ウェブメールに対する攻撃では、アカウント更新を案内するメールでフィッシングサイトへ誘導。IDとパスワードを窃取する。今後も同様の手法による攻撃が発生するおそれがあるとして、同協議会では注意を促している。
(Security NEXT - 2012/08/02 )
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