Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

サイバー攻撃ツールに脆弱性、犯罪者も一転狙われる立場に - NTTデータ先端技術が検証

サイバー攻撃に用いられるリモートアクセス管理ツール「Poison Ivy 2.3.2」に任意のコードが実行される脆弱性が判明した。

「Poison Ivy」は、感染端末でプログラムを実行したり、情報を取得できるボットプログラムと、コマンド&コントロールサーバで構成されるサイバー攻撃ツール。

脆弱性を検証したNTTデータ先端技術によれば、コマンド&コントロールサーバとして動作する同ツールに対して、細工したパケットを送信することにより、リモートから実行ユーザーと同じ権限を取得することが可能だという。

バックドアに感染したクライアント端末とC&Cサーバ間の通信内容は暗号化されており、脆弱性を悪用するためにはパスワードを入手する必要があるが、公開されている攻撃コードには、総当たり攻撃の機能がすでに実装されており、複雑なパスワードが設定されている場合も、高確率で攻撃が成功する状況となっている。

今回の問題についてNTTデータ先端技術の辻伸弘氏らは、脆弱性の被害を遭わないために「そもそもこのようなプログラムは使用しないこと」と同検証レポートで指摘。不用意にこうしたツールを利用しないよう注意を呼びかけている。

(Security NEXT - 2012/07/25 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

海外子会社がランサム被害、影響など詳細を調査 - 淀川製鋼所
システム障害、調査でランサムウェアが原因と判明 - 近鉄エクスプレス
中国電力にサイバー攻撃 - 設定不備のリモート接続機器より侵入
先週注目された記事(2025年4月20日〜2025年4月26日)
物流検品システムなどまもなく復旧、物量制限は解除へ - ランテック
ランサムでシステム障害、配送遅延など影響 - センコーグループ子会社
ランサム攻撃で暗号化被害、公共工事のデータも - 松永建設
サーバがランサム被害、情報流出など影響を調査 - サンエイ
まもなくGWの長期休暇 - セキュリティ対策の確認を
サイバー攻撃による個人情報流出が判明 - HOYA