Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

失効証明書の情報を自動更新するWindows向け更新プログラム

日本マイクロソフトは、失効証明書の最新情報をWindowsへ定期的に自動で反映させる更新プログラム「KB2677070」を提供している。

従来は失効証明書をWindowsへ反映するためには、Windows Updateを通じてアップデートするか、手動により追加する必要があったが、同プログラムをインストールすることにより、ユーザーが意識することなく日次処理として自動的に適用できる。

6月に入ってマルウェア「Flame」が、Microsoftの偽造証明書を悪用していることが判明し、同社ではWindows Updateで更新プログラムを提供。また2011年には、認証局である「Comodo」のパートナーや「DigiNotar」に不正アクセスがあり、不正な証明書が出回るなど、これまでも証明書が急遽失効されるケースが発生している。

日本マイクロソフトセキュリティレスポンスチームでチーフセキュリティアドバイザーを務める高橋正和氏は、「証明書のインフラが機能しはじめており、これらを破るために証明書に対する攻撃がしかけられている」と現状を分析。「重要な失効処理を日次で確実に行うことができる」とプログラムの重要性を説明している。

(Security NEXT - 2012/06/18 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

サイバー攻撃による個人情報流出が判明 - HOYA
「FortiOS」関連で2件のセキュリティアドバイザリ - Fortinet
小学校で卒業生台帳が所在不明、鍵付金庫で保管 - 葛飾区
米当局、Ivanti製品の脆弱性に注意喚起 - 侵害痕跡なくとも初期化検討を
ストレージ仮想化ソフト「IBM Storage Virtualize」の一部プラグインに脆弱性
【特別企画】なぜ今「ASM」が注目されるのか - 攻撃者視点こそ防御のかなめ
個人情報含む廃棄書類が強風で飛散、一部紛失 - 宮城県
F5、「BIG-IP」などに複数の脆弱性 - アップデートで修正
医療機関の届出書類が所在不明、袖机ごと廃棄か - 東京都
ランサム攻撃で個人情報が流出したおそれ - 井関農機グループ会社