Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

Flash脆弱性に対する標的型攻撃、発生からすでに1週間以上が経過 - 軍需産業狙い

シマンテックは、5月4日にセキュリティアップデートが公開された「Adobe Flash Player」の脆弱性に関し、すでに1週間以上前から標的型攻撃を確認していることを明らかにした。

アップデートで修正された「CVE-2012-0779」は、リモートでコードが実行される可能性がある脆弱性。標的型攻撃は、細工したファイルをメールで送り付ける手口で、シマンテックでは1週間以上前から攻撃を把握しており、軍需産業関連の製造業を対象にしていたという。

メールの件名は、「新兵器」や「企業買収」「軍事演習」「問い合わせへの回答」などを装った内容で、文面は英文だった。添付ファイルを開くと、中国や韓国、米国でホストされている悪質なFlashファイルへアクセス。脆弱性を悪用し、元ファイルからマルウェアをインストールするという。

今回確認された標的型攻撃で影響を受ける環境は、「Windows」の「Internet Explorer」のみ。ただし、脆弱性はMacやLinux、Androidにも含まれる。シマンテックはファイルが多数出回っているとして、できるだけ早く最新版へ更新するよう注意を呼びかけている。

(Security NEXT - 2012/05/07 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

関連リンク

PR

関連記事

J-CSIP、2023年4Qは脅威情報15件を共有 - 巧妙なフィッシングの報告も
先週の注目記事(2024年2月25日〜2024年3月2日)
Windowsのゼロデイ脆弱性「CVE-2024-21412」、昨年12月下旬より悪用
「セキュリティ10大脅威2024」 - 個人の脅威は順位表示を廃止
インシデント件数が約1割増 - 「スキャン」報告が倍増
国内組織狙う標的型攻撃 - 対象製品利用者は侵害有無の確認を
J-CSIP、24件の脅威情報を共有 - 標的型攻撃は5件
米政府、脆弱性「Citrix Bleed」についてガイダンスを公開
「Citrix ADC/Gateway」にゼロデイ脆弱性 - 標的型攻撃による悪用も
東大教員PCが標的型攻撃でマルウェア感染 - 対策ソフトは検知せず