Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

MSRTが月例更新、ブラウザから情報盗む「Win32/Claretore」など3種のマルウェアに対応

日本マイクロソフトは、4月の月例セキュリティ更新プログラムの提供にあわせ、「悪意のあるソフトウェアの削除ツール(MSRT)」を更新した。

今回対応したマルウェアファミリーは「Win32/Claretore」「Win32/Gamarue」「Win32/Bocinex」の3種。いずれも日本国内で目立った感染活動は確認されていないという。

「Win32/Claretore」は、ブラウザのプロセスを監視し、トラフィックを外部へ送信して情報を窃取するブラウザハイジャック型のマルウェア。不正サイトへリダイレクトされる場合もあるという。イギリスやドイツを中心としたヨーロッパや米国で感染が広がっている。

またボットネットを構築し、ユーザーから情報を盗み出すワーム「Win32/Gamarue」や、米国とロシアで拡大している仮想通貨「Bitcoin」のマイニングを行うトロイの木馬「Win32/Bocinex」に対応した。

(Security NEXT - 2012/04/12 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

スポーツグッズ通販サイトで個人情報流出か - 不正プログラムや改ざんを確認
ランサム攻撃で暗号化被害、公共工事のデータも - 松永建設
国内インシデント、前四半期比9.4%増 - サイト改ざんが1.8倍
サポート詐欺の相談が1000件超 - SNS乗っ取り相談も増加
まもなくGWの長期休暇 - セキュリティ対策の確認を
ASUS製ルータの脆弱性、ベンダー発表以上に高リスク - 国内外で被害拡大
既知脆弱性による「FortiOS」侵害の新手法 - 初期経路封じても被害継続
米当局、Ivanti製品の脆弱性に注意喚起 - 侵害痕跡なくとも初期化検討を
あらたなIvanti脆弱性 - パッチ分析で特定し、3月中旬より攻撃展開か
歯科衛生士向け情報サイトが侵害被害 - マルウェア感染