ワンクリック詐欺で110万人がウイルス感染 - 次のターゲットはスマホ
Android搭載スマートフォンの利用者を狙った「ワンクリック詐欺」が発生しているとして、情報処理推進機構(IPA)が注意喚起を行っている。パソコンで被害が拡大しているが、スマートフォンでは個人情報が取得され、より深刻な被害を受ける可能性がある。
アダルトコンテンツなどでユーザーをウェブサイトへ誘い、ウイルスに感染させ、画面上に請求画面を表示させて料金を請求する「ワンクリック請求」。もともとパソコンの利用者を狙った攻撃で、同機構には1カ月に300件以上の相談が寄せられており、多い月には500件を超える。
1月には、都内のネット広告会社の代表など6人が不正指令電磁的記録供用容疑で逮捕され、さらに京都府警らが2月8日に再逮捕、起訴しているが、今回の事件では、ウイルス感染の被害者が約110万人に上り、1年間の被害額も6億円に上ると見られている。
こうしたワンクリック詐欺が、Androidを搭載したスマートフォンをあらたな攻撃対象としている。
同機構が確認した手口では、「再生専用アプリ」などとして不正アプリをインストールさせ、パソコンと同様に料金の請求画面を繰り返し表示することで執拗に金銭の支払いを求めるという。
さらに、電話番号やメールアドレスなど個人情報が取得されるなど手口が悪質化しており、電話やSMSを利用して請求を受けるなど、パソコンより深刻な被害を受ける可能性がある。
同機構では、インストールしたアプリを削除することで、料金請求画面の表示を中止できると説明。業者から電話やメールによる請求があっても応じず、最寄りの消費生活センターや、警察に相談するよう呼びかけている。
(Security NEXT - 2012/02/10 )
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