SCADAの脆弱性登録が前年から4倍以上に - JVN iPedia
情報処理推進機構(IPA)は、脆弱性データベース「JVN iPedia」の登録状況について取りまとめた。2011年第4四半期で累計1万2000件を突破している。
同データベースでは、国内のソフトウェア開発者が公表した脆弱性対策情報をはじめ、脆弱性情報ポータル「JVN」の掲載情報、米国国立標準技術研究所(NIST)の脆弱性データベース(NVD)の情報を収集、公開している。
2011年第4四半期に登録した脆弱性対策情報は、国内製品開発者から収集したもの1件、JVNの掲載情報が205件、NVDの情報が1111件。2007年4月の提供開始以来、累計が1万2690件となった。
登録件数が多い脆弱性は、「バッファエラー」が159件で最多。次いで「クロスサイトスクリプティング」が131件と多い。また「不適切な入力確認」と「リソース管理の問題」がいずれも118件、「SQLインジェクション」が107件で続いている。
利用者が多いブラウザやAdobe Systems製品、JREなど8製品の登録が目立っており、2011年だけで450件が登録され、登録件数全体の16%を占めた。深刻度の高い脆弱性が多数登録されているとして、同機構では最新版への速やかなバージョンアップを呼びかけている。
また重要インフラで利用される産業制御システム(SCADA)に関する脆弱性情報の登録が増加している。2008年に8件が登録されたのを皮切りに、その後2009年に10件、2010年に16件が追加された。さらに2011年は68件と前年の4倍以上に跳ね上がっている。
(Security NEXT - 2012/01/27 )
ツイート
関連リンク
PR
関連記事
2022年に悪用が目立った脆弱性トップ12 - 2021年以前の脆弱性も引き続き標的に
電話を併用するBECに警戒を - 発信者番号を偽装、役員の声も模倣
2Qの「JVN iPedia」の登録数、前四半期比約1.2倍に
2Qの脆弱性届け出、ソフトとウェブともに減少
カスタムコードで作り込みやすい脆弱性トップ10
2Qのインシデント件数、前四半期比6%減 - 「スキャン」半減
危険な脆弱性タイプ、2023年の「トップ25」
地方金融機関の7割、セキュリティリスクを評価できる人材が不足
1Qの脆弱性DB「JVN iPedia」登録数、2期連続で減少
1Qの脆弱性届け出 - ソフトとウェブサイトのいずれも増加