MS、互換性問題でパッチ1件の公開を延期 - 現時点で定例外は可能性低
日本マイクロソフトは、12月のセキュリティ更新プログラムとして当初14件を公開する予定だったが、13件を12月14日より公開し、1件を延期した。
今回延期となった更新プログラムは、「SSL 3.0」および「TLS 1.0」プロトコルに起因する脆弱性へ対応するためのプログラム。
同社製品固有の脆弱性ではないが、悪用されると暗号化された通信が解読されるおそれがあり、利用者に影響を及ぼすとして、同社では9月にセキュリティアドバイザリを公開している。
事前予告の際、同社ブログを通じて12月に対応予定であることを明らかにしていたが、テスト段階でサードパーティ製ソフトウェアとの互換性に問題が判明し、延期した。
同社では、更新プログラムについて品質を確保し、準備が整い次第提供する考えだが、脆弱性に対する攻撃は確認されておらず、ユーザーへの負担が大きいことから、現時点では定例外として提供される可能性は低いと見られている。
(Security NEXT - 2011/12/19 )
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