Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

LinuxからMac OS Xに移植された「バックドア」見つかる

Mac OS Xに感染するトロイの木馬「OSX/Tsunami」が見つかった。登場からすぐに亜種も発生している。

同マルウェアは、特定のIRCサーバのチャンネルへアクセスし、命令を待つバックドア型のトロイの木馬。ESETが確認したもので、2002年に登場したLinux向けのマルウェア「Linux/Tsunami」が、Mac向けに移植されたものだと見られている。

感染するとバックドアを開いてボット化し、DDoS攻撃の踏み台に利用されるほか、ファイルをダウンロードし、アップデートや他マルウェアのインストールを行われたり、リモートからのコードを実行されるおそれがある。

すでに制御機能やアクセス先のIRCサーバを更新した新しい亜種が確認されている。動作環境も当初はIntel 64ビット環境のみ対応していたが、あらたに32ビット環境やPowerPCをサポートするなど進化している。

英Sophosは、Mac向けのマルウェアはWindowsに比べ数が少ないため、大きく報じられることがあるが、「OSX/Tsunami」のリスクは低いと説明。感染報告なども受けてはいないと説明している。

(Security NEXT - 2011/11/01 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

関連リンク

PR

関連記事

「Chrome」のスクリプトエンジンにゼロデイ脆弱性 - 修正版が公開
「Chrome」のスクリプトエンジン「V8」に脆弱性 - 修正版を公開
Apple、「macOS Tahoe 26.1」をリリース - 脆弱性105件を修正
「React Native CLI」に脆弱性 - 外部よりコマンド実行のおそれ
「Chrome」のアップデートが公開 - 脆弱性5件に対応
Google、「Chrome 142」でV8関連はじめ脆弱性20件を修正
「JVN iPedia」の脆弱性登録、2四半期連続で1万件超
「Chrome」にアップデート - スクリプトエンジンの脆弱性を修正
米当局、脆弱性悪用リストに「Oracle EBS」など5件追加
「Chrome」のセーフブラウジングに脆弱性 - 修正版が公開