Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

2011年第3四半期の改ざん報告、前四半期から倍増 - JPCERT/CCレポート

JPCERTコーディネーションセンターは、2011年第3四半期のインシデント報告状況を取りまとめた。

同四半期のインシデント報告件数は1676件で、前四半期の1562件を114件上回った。7月から9月までに最多だったのが650件だった8月。9月は432件でもっとも少なかった。同四半期は問題解決などのため、642件の調査が行われた。

報告を受けたインシデントの種類としては、外部からのスキャンが1079件で64.4%を占めた。前四半期の958件を上回っている。

次に報告が多かったフィッシングサイトは、前回調査の325件から226件へと縮小した。6月末に国内でフィッシング詐欺グループが逮捕され、国内ブランドを装うフィッシングサイトが74%減となる31件まで激減したことが大きく影響した。フィッシングサイトの種類では、金融関連サイトが67%を占めた。

続いて多いマルウェアサイトは、185件で前四半期の121件から大幅増。さらにウェブサイトの改ざんは73件で全体の4.4%と占める割合は小さいものの、前回の34件から倍増した。オープンソースでeコマースサイトを構築できる「osCommerce」の改ざんが目立ったという。

(Security NEXT - 2011/10/17 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

2023年の不正アクセス認知件数、前年比2.9倍に急増
インシデント件数が約1割増 - 「スキャン」報告が倍増
3Qの脆弱性届け出、ウェブサイト関連が増加
3Qのインシデント、前期四半期比25%減 - 「サイト改ざん」が大幅減少
クラウド利用に約6割が不安、アクセス権限の誤設定を2割弱が経験
Pマーク事業者の個人情報関連事故報告、前年度の約2.3倍に
2Qの脆弱性届け出、ソフトとウェブともに減少
2Qのインシデント件数、前四半期比6%減 - 「スキャン」半減
地方金融機関の7割、セキュリティリスクを評価できる人材が不足
1Qの脆弱性届け出 - ソフトとウェブサイトのいずれも増加