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震災便乗の標的型攻撃は「ゼロデイ攻撃」 - 当時「悪用」捕捉されず、注意喚起ないまま

添付されたファイルを誤って開くと、脆弱性が攻撃されてウイルスに感染するが、実際の公的機関が発信したファイルと同様のダミー文書を同時に開くため、被害者が感染に気がつきにくいという。

感染すると端末内部の情報が窃取し、外部へ送信。コマンドコントロールサーバと通信してアップデートを行うほか、接続先をシンガポールやシンガポールのサーバへ変更するなど機能が組み込まれていた。

今回の攻撃に利用されたのは、「Excelファイル」が攻撃経路へ利用される「Microsoft Officeグラフィックオブジェクトの逆参照の脆弱性(CVE-2011-0977)」。「MS Office」の共有コンポーネントに存在する脆弱性で、深刻度は「重要」だった。

脆弱性は、セキュリティベンダーのTippingPointからMSへ非公開で報告され、同社は4月13日に公開した月例セキュリティ更新プログラム「MS11-023」で解消。リリース時点で脆弱性の「公開」「悪用」いずれも確認されていなかった。

(Security NEXT - 2011/10/03 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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