震災便乗の標的型攻撃は「ゼロデイ攻撃」 - 当時「悪用」捕捉されず、注意喚起ないまま
添付されたファイルを誤って開くと、脆弱性が攻撃されてウイルスに感染するが、実際の公的機関が発信したファイルと同様のダミー文書を同時に開くため、被害者が感染に気がつきにくいという。
感染すると端末内部の情報が窃取し、外部へ送信。コマンドコントロールサーバと通信してアップデートを行うほか、接続先をシンガポールやシンガポールのサーバへ変更するなど機能が組み込まれていた。
今回の攻撃に利用されたのは、「Excelファイル」が攻撃経路へ利用される「Microsoft Officeグラフィックオブジェクトの逆参照の脆弱性(CVE-2011-0977)」。「MS Office」の共有コンポーネントに存在する脆弱性で、深刻度は「重要」だった。
脆弱性は、セキュリティベンダーのTippingPointからMSへ非公開で報告され、同社は4月13日に公開した月例セキュリティ更新プログラム「MS11-023」で解消。リリース時点で脆弱性の「公開」「悪用」いずれも確認されていなかった。
(Security NEXT - 2011/10/03 )
ツイート
関連リンク
PR
関連記事
先週注目された記事(2025年10月26日〜2025年11月1日)
インシデントが2割強の増加 - 「EC-CUBE」改ざん被害も複数報告
韓国関連グループの標的型攻撃が継続 - GitHub悪用でマルウェア展開
教員2人のメルアカ侵害、差出人情報流出のおそれ - 中央大
「情報セキュリティ白書2025」PDF版を先行公開 - 書籍は9月30日発売
先週注目された記事(2025年8月17日〜2025年8月23日)
iPhoneやMacなどApple製品の脆弱性悪用に注意喚起 - 米当局
米当局、「IE」「Excel」「WinRAR」の脆弱性悪用に注意喚起
インシデントが前四半期比37.3%増 - サイト改ざんが約2.4倍
「Citrix Bleed 2」への懸念広がる - 提供元は「悪用未確認」強調


