Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

恋人監視アプリ「カレログ」、Android向けセキュリティ対策ソフトの対応は?

シマンテックは、「カレログ」について「監視を目的とし、一般的に正規ソフトとして販売されている」として、検知や駆除の対象としていない。

同社によれば、PC向けのセキュリティ対策ソフトでは、「スパイウェア」を「セキュリティリスク」として検知するが、Android版における検知対象はウイルスのみで、スパイウェアは対象外だという。

一方マカフィーでは、スパイウェアを「不審プログラム(PUP)」として取り扱っており、「カレログ」も同様に対応している。マルウェアではないため、危険度の設定は行っていないが、スキャン時に検出され、必要に応じて駆除できるという。

トレンドマイクロでは、現状検知対象としていない。同アプリについて検証作業を実施しており、今週中にも対応方針を決定する予定だ。

同社広報では「同アプリがマルウェアなどの機能を備えているか確認した上で対応を検討する」としている。判断はあくまで技術的な側面から行われ、法律上の判断などは影響しないという。

ポイントのひとつとして「アプリの隠蔽」が挙げられている。「カレログ」ではバージョンアップを実施しており、トレンドマイクロではアップデートにあわせて対応を見直すとしていることから、今後同社がどのような判断を示すか注目される。

(Security NEXT - 2011/09/05 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

「WinRAR」に深刻な脆弱性 - ゼロデイ攻撃で判明
Palo Alto「GlobalProtect App」に無効化できる脆弱性 - Linux版のみ影響
2Q「JVN iPedia」登録は1万件超 - 98.7%が「NVD」情報
ブラウザ「Firefox 141」が公開 - 脆弱性18件を解消
「PAN-OS」「GlobalProtect App」など複数製品の脆弱性を解消 - Palo Alto
「WinRAR」にディレクトリトラバーサルの脆弱性 - 修正版を公開
1Qは「JVN iPedia」に8844件登録 - 「NVD」公開増加が影響
Windows向け「Horizon Client」に権限昇格の脆弱性 - パッチがリリース
LinuxカーネルのUSBオーディオドライバ脆弱性 - 攻撃の標的に
「Android」にセキュリティパッチ - 複数脆弱性で悪用も