恋人監視アプリ「カレログ」、Android向けセキュリティ対策ソフトの対応は?
シマンテックは、「カレログ」について「監視を目的とし、一般的に正規ソフトとして販売されている」として、検知や駆除の対象としていない。
同社によれば、PC向けのセキュリティ対策ソフトでは、「スパイウェア」を「セキュリティリスク」として検知するが、Android版における検知対象はウイルスのみで、スパイウェアは対象外だという。
一方マカフィーでは、スパイウェアを「不審プログラム(PUP)」として取り扱っており、「カレログ」も同様に対応している。マルウェアではないため、危険度の設定は行っていないが、スキャン時に検出され、必要に応じて駆除できるという。
トレンドマイクロでは、現状検知対象としていない。同アプリについて検証作業を実施しており、今週中にも対応方針を決定する予定だ。
同社広報では「同アプリがマルウェアなどの機能を備えているか確認した上で対応を検討する」としている。判断はあくまで技術的な側面から行われ、法律上の判断などは影響しないという。
ポイントのひとつとして「アプリの隠蔽」が挙げられている。「カレログ」ではバージョンアップを実施しており、トレンドマイクロではアップデートにあわせて対応を見直すとしていることから、今後同社がどのような判断を示すか注目される。
(Security NEXT - 2011/09/05 )
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