製品投入目前のG Dataが考えるAndroidセキュリティ
G Data Softwareは、来週にもAndroid向けソリューションの提供についてプレス発表を行う予定だ。
発表内容の詳細は明らかにされていないが、本国であるドイツでは、3月にCeBITで英語版とドイツ語版の「G Data MobileSecurity for Android」を発表しており、その日本語版について発表されると見られている。
Android向けのマルウェアは2011年に入って活発な動きを見せており、セキュリティ対策製品市場では、携帯電話キャリアが無料でセキュリティ対策ソフトウェアを提供するなど、激しいシェア争いも始まっている。
発表を控えているG Data Software日本支社長のJag山本氏は、こうしたマーケット状況について一般論とした上で、「キャリアがセキュリティ対策ソフトを提供することについて、G Dataとしては歓迎している。利用者の安全を守るソフトがデフォルトで入っていることは重要」と評価した。
同氏は、「逆を言えば、キャリアの動きは、Android端末ではそこまで対応しなければ危険であり、不安の表れでもある」と分析。セキュリティ対策が不可欠な状況にあることを強調する。
「今後、プリインストール市場は取り合いになるが、これはパソコンと同じ状況に過ぎない。残念ながらAndroid向けのウイルスは今後増加すると予測され、性能や検出率に重要性が出てくる」と述べ、求められる性能については、「いくつかステップがあるが、現在はウイルスの数が少なく、当初は対応の早さが重要となる」と同氏は指摘する。
対応速度が求められる理由について同氏は、「1990年代のパソコンのウイルスと同様に、ひとつのウイルスがパンデミックを起こす可能性が非常に高い」と説明。「ただインストールするだけでなく、こうした問題を防ぐクラウド技術や性能などが製品に求められる」と製品が選択される際のポイントになると語った。
(Security NEXT - 2011/08/19 )
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