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「phpMyAdmin」に複数の脆弱性 - 組み合わせで任意のコード実行が可能に

NTTデータ先端技術は、「MySQL」の管理ツール「phpMyAdmin」に判明した2種類の脆弱性により、任意のPHPコードが実行されるおそれがあるとして、検証レポートを公開した。

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脆弱性が悪用される流れ(図:NTTデータ先端技術)

セッション処理における脆弱性「CVE-2011-2505」と、変数処理の脆弱性「CVE-2011-2506」が判明したもの。

「CVE-2011-2505」が存在するため、細工したHTTPリクエストにより、セッション変数内へPHPコードを格納することが可能だという。

さらに変数処理の不具合「CVE-2011-2506」により、コンフィグ作成生成用スクリプトを利用して、変数内に格納されたPHPコードを含むファイルをサーバ内に出力できるため、ウェブサーバの実行権限で任意のPHPコードが実行可能となる。

同社では、検証システムを用意。サーバ内部のデータをブラウザ経由で確認できたほか、任意のコードをサーバ内に設置し、実行できることを確認した。

すでに脆弱性が修正された「phpMyAdmin 3.3.10.2」「同3.4.3.1」が公開されており、同社では旧バージョンを利用しているユーザーへアップデートを呼びかけている。

(Security NEXT - 2011/08/01 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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