クラウド導入の課題は「データとインフラのセキュリティ」が6割 - トレンド調査
トレンドマイクロは、クラウドセキュリティに関する調査を実施し、その結果を取りまとめた。国内では導入障壁を「セキュリティ」とする回答が6割に上ったという。
同調査は、日本、アメリカ、イギリス、ドイツ、カナダ、インドの企業や団体に勤めるITシステム導入の意思決定権限を持つ従業員各200人、合計1200人を対象に、今年5月に実施したもの。
クラウドの導入状況について見ると、国内では21%、海外では37.3%と差が出た。国内では13.5%が試験導入中、42%が検討中と回答したことから、同社では今後導入が進むと予測している。
一方、クラウド導入の際のリスクや障壁について質問したところ、国内では「データ・インフラのセキュリティ」との回答が60%で最も多く、次いで「費用対効果または投資収益率が不明確」が43.5%、「クラウドの性能、有効性、使用可能時間」が43%だった。
海外ではセキュリティを挙げたのは48.5%で割合は高かったが、サービスの性能や有効性を課題とする回答が48.8%でもっとも多かった。
採用する上で「法規制の遵守」を障壁とする回答は、国内で19.5%だった一方、海外では28.1%で国内を上回っている。
国内のクラウド利用者のうち、過去1年以内にセキュリティ上の不備や問題を経験したと回答したのは44%。ITネットワークのセキュリティ侵害を経験したと回答したのは24%だった。
(Security NEXT - 2011/08/05 )
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