知らぬ間に「Facebook」の「いいね!」ボタンをクリックさせる攻撃に注意
G Data Softwareは、3月のマルウェアの検知状況について取りまとめた。
同社のランキングによれば、もっとも多かったのは、2.6%を検出した「Trojan.Wimad.Gen.1」。「WMAファイル」に見せかけ、ファイルをインストールさせようとするトロイの木馬。
脆弱性「CVE-2010-0840」を悪用し、Javaのサンドボックス機能を回避し、Javaアプレットを悪用するダウンローダ「Java.Trojan.Downloader.OpenConnection.AI」が2位に続いた。
同マルウェアについては亜種「Java.Trojan.Downloader.OpenConnection.AN」が6位に入っている。また同様の脆弱性を利用し、マルウェアをダウンロードする「Java:Agent-DM」が8位にランクインした。
3位は、実行ファイルやライブラリに感染して拡大する「Win32.Ramnit.N」で、今回新規でランキングに入った。オートラン機能を悪用するワーム「Worm.Autorun.VHG」やトロイの木馬「Trojan.AutorunINF.Gen」なども上位に入っている。
また、ウェブサイトに埋め込まれたスクリプトにより、ユーザーが気がつかないうちに「Facebook」の「いいね!」ボタンをクリックさせる「Trojan.JS.Clickjack.A」が9位に入っており、不正サイトのSEO行為に利用されているとして同社では注意を呼びかけている。
同社のまとめたマルウェアのランキングは以下のとおり。
1位:Trojan.Wimad.Gen.1
2位:Java.Trojan.Downloader.OpenConnection.A
3位:Win32.Ramnit.N
4位:Worm.Autorun.VHG
5位:Trojan.AutorunINF.Gen
6位:Java.Trojan.Downloader.OpenConnection.AN
7位:JS:Redirector-EP
8位:Java:Agent-DM
9位:Trojan.JS.Clickjack.A
10位:Java.Trojan.Exploit.Bytverify.N
(Security NEXT - 2011/04/21 )
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