MSRT、正規ソフトを「非正規ソフト」と騙して排除する「FakeCog」に対応
マイクロソフトは、9月に公開した「悪意のあるソフトウェアの削除ツール(MSRT)」で、偽セキュリティ対策ソフトなど2種類のマルウェアに対応した。
今回対応した「Win32/FakeCog」は、「Anvi Antivirus」「Protection Center」など、確認されているだけでも13種類以上の名称で出回っている偽セキュリティ対策ソフト。感染したシステムに正規のセキュリティ対策ソフトがインストールされていると、「非正規のソフトがインストールされている」などとアラートを表示し、アンインストールを迫る特徴が確認されている。
日本国内において目立った拡大は見せておらず、感染の9割以上が欧米やカナダなど英語圏が占めている。マイクロソフトによれば、偽セキュリティ対策ソフトはソーシャルエンジニアリングによりインストールされることが多く、セキュリティ対策ソフトで対応できないケースもあるとして、今回もMSRTで対応したという。
また、8月に定例外のセキュリティ更新プログラムで対応した「Windowsシェル」の脆弱性を悪用する「Vobfus」についても、公開されているすべてのファミリに対応した。
(Security NEXT - 2010/09/15 )
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