PDFの脆弱性悪用するウイルスが7カ月連続でトップ - G Dataレポート
G Data Softwareは、同社セキュリティラボが7月に収集したマルウェアの状況を取りまとめた。上位10種のうち、6種がウェブ経由で感染するマルウェアだったという。
レポートによれば、7月のマルウェア総報告数は71万3858件で、6月から4.5ポイント上昇した。ランキング1位は、PDFの脆弱性を悪用するウイルス「JS:Pdfka-OE」で、年明け1月から7カ月連続でトップとなっている。
ランキング全体の傾向を見ると、ウェブ関連のマルウェアの多さが目立っており、「iframe」を悪用した「HTML:Iframe-inf」が2位、「HTML:Iframe-U」が4位と上位に入っているほか、暗号化されたスクリプト「HTML:Script-inf」が6位、不正サイトへ誘導する「HTML:RedirME-inf」が7位にランクインしている。
このほか、3位の音楽や動画ファイルと偽る「WMA:Wimad」や、10位の偽ウイルス対策ソフト「Trojan.FakeAV.KZQ」もウェブ関連のマルウェアだった。また1位の「JS:Pdfka-OE」も、ウェブから感染する場合もある。引き続き、ウェブ利用の際には十分な警戒が必要としている。
そのほか、オートラン機能を悪用するウイルスが5位と9位に入っている。また、メモリ常駐型の「Saturday 14th-669」が8位に入っているが、8月14日は土曜日のため特に注意するよう呼びかけている。
同社がまとめたウイルストップ10は以下のとおり。
1位:JS:Pdfka-OE
2位:HTML:Iframe-inf
3位:WMA:Wimad
4位:HTML:Iframe-U
5位:Worm.Autorun.VHG
6位:HTML:Script-inf
7位:HTML:RedirME-inf
8位:Saturday 14th-669
9位:Trojan.Autorun.EU
10位:Trojan.FakeAV.KZQ
(Security NEXT - 2010/08/06 )
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