ウイルス配布サイトが急増、前月の3倍強に - セキュアブレインレポート
セキュアブレインは、同社のセキュリティサービスが6月に検知した不正サイトの状況を取りまとめた。ウイルス配布サイトやワンクリック詐欺サイトが過去最高値を更新し、「危険」なサイト全体の件数も記録を更新している。
6月は不正プログラムの配布サイトが急増した(図:セキュアブレイン)
レポートによれば、6月に「危険」と判定されたサイトは5578件で、過去最高件数だった5月の5088件をさらに上回り、記録を更新した。不正プログラムの配布サイトは5月から371.3ポイントの大幅増となり672件。ワンクリック詐欺サイトも92件増加して1197件となり、いずれも過去最多だった。
改ざんサイトの件数は1130件で、5月の1160件から減少はしているものの、依然として高い水準を保っている。被害サイトの65%が企業サイトで、「ドライブバイダウンロード型」の攻撃が原因の改ざんは71.9%と、いずれも5月より上昇している。
改ざんされたサイトには、難読化されたスクリプトが埋め込まれるケースが多いが、6月にはあえて難読化されていないスクリプトが利用される事例も確認されている。そういったスクリプトの一部には、OSや機種の名称など一般的な固有名詞が使われる傾向があったという。
(Security NEXT - 2010/07/30 )
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