Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

脆弱性が存在するかさえわからなくなる「サポート終了」

7月の大きな話題のひとつとして、主要OSのサポート終了が注目されている。

提供元であるマイクロソフトでは、かなり前から繰り返しアナウンスを行っているが、「Windows 2000」と「Windows XP Service Pack2」のサポートが中止となった。「サポート終了」による影響は、「セキュリティ更新プログラムの提供が中止されるだけ」ではない点に注意しておきたい。

サポート中であれば、影響力が大きい脆弱性が発見されると、注意を喚起などのためにアドバイザリが公表され、利用者は脆弱性が与えるインパクトや、緩和策など有益な情報の提供が行われる。「Fix it」などもそのひとつだ。

しかし、サポート対象外となったOSについては、そういった脆弱性の情報についても原則提供されなくなる。またサポート中のOS向けにアドバイザリが提供されても、そもそもそれがサポート終了OSに同様の影響を及ぼす脆弱性であるか、否かさえもわからない。

(Security NEXT - 2010/07/20 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

NECのHAクラスタソフト「CLUSTERPRO X」に深刻な脆弱性
Elasticのエンドポイント対策「Elastic Defend」に脆弱性 - 修正版を提供
「NVIDIA App」インストーラに脆弱性 - 権限昇格のおそれ
組織の「ネット玄関口」狙う攻撃に注意 - 可視化や脆弱性対策の徹底を
Apple、「iOS 26.1」「iPadOS 26.1」を公開 - 56件の脆弱性を解消
Apple、脆弱性を修正した「iOS 18.7.2」「iPadOS 18.7.2」を公開
「Django」にSQLiやDoS脆弱性 - 修正版をリリース
「Dell CloudLink」に複数脆弱性 - 重要度「クリティカル」
「MS Edge」にセキュリティアップデート - 独自修正も
Apple、「macOS Tahoe 26.1」をリリース - 脆弱性105件を修正