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マルウェア配信やウェブ改ざん目立った第2四半期 - フィッシングは国内ブランド悪用が増加

JPCERTコーディネーションセンターは、2010年第2四半期に報告を受けたコンピュータインシデントの状況について取りまとめた。

3カ月間に同センターが受け付けたインシデント件数は3185件。インシデントの拡大を防止する調整の実施は、前四半期から16ポイント減少して847件だった。インシデントでもっとも多かったのは、マルウェアの配信サイトに関するもので1478件と突出しており、46%を占めている。

ウェブサイトの改ざんが561件、フィッシング詐欺サイトが388件で続いた。攻撃の大半は、「Gumblar」タイプのウイルスによる改ざんだったという。

サイト改ざんは、Gumblar攻撃により1月にピークを迎え、1カ月あたり400件弱が報告される状況となったが、その後減少。今四半期も前四半期の809件を大きく下回った。ただし、5月の108件で下降傾向に歯止めがかかり、6月は248件と再び上昇に転じている。

フィッシング詐欺サイトについては、大きな増加は見せていないが、悪用されるブランドの国籍に変化が表れており、国内ブランドの悪用が前四半期から77件増加して157件となった。

(Security NEXT - 2010/07/08 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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