Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

「Gumblar」防護が不十分な企業システムは3割 - NRIレポート

NRIセキュアテクノロジーズは、企業情報システムのセキュリティに関する分析結果をまとめた「サイバーセキュリティ 傾向分析レポート2010」を公開した。

同レポートは、同社が提供しているセキュリティ関連サービスで得られたデータを分析しまとめたもの。重要情報へ不正アクセスできることで「危険」と診断されたサイトの割合は、2005年の50%から年々減少し、2008年には34%まで低下。2009年は36%で下げ止まるかたちとなった。

一方で、重要情報ではないにしろ情報漏洩のおそれがあるサイトも37%にのぼり、安全と診断されたサイトは27%で前回の24%を上回っているものの、3割に満たない状態が続いている。

またこうした診断については、業種間で格差が生まれており、金融業のサイトでは「危険」サイトが順調に減少し2009年には23%まで低下。一方情報通信業のサイトは倍以上にあたる49%が「危険」と判定された。

(Security NEXT - 2010/07/06 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

2024年1Qの脆弱性届け出は243件 - 前四半期比約2割減
2024年1Q、フィッシングサイトが増加 - サイト改ざんやスキャン行為は減少
セキュリティ相談、前四半期比46.9%増 - 「偽警告」が倍増
「SECURITY ACTION」の宣言事業者、約4割が効果を実感
2023年の不正アクセス認知件数、前年比2.9倍に急増
「WordPress」における不用意な露出に注意 - 攻撃の糸口となることも
脆弱性の届出が大幅増 - ウェブサイト関連は前四半期比2.2倍に
インシデント件数が約1割増 - 「スキャン」報告が倍増
ランサムウェア感染組織の平均被害金額は2386万円 - JNSA調査
3Qの脆弱性届け出、ウェブサイト関連が増加