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IPA、「一太郎シリーズ」の脆弱性について注意喚起 - 対策ソフトで検知できないおそれ

情報処理推進機構(IPA)は、先日アップデートが公開されたジャストシステムの文書作成ソフト「一太郎シリーズ」について、脆弱性に対する攻撃が発生しているとして、早急な更新を呼びかけている。

脆弱性を攻撃するよう細工された文書誤って開いた場合、コードが実行される可能性があり、一部セキュリティベンダーが12日に標的型攻撃を確認したと公表したことを受け、IPAが広く注意を呼びかけたもの。
今回攻撃を確認したトレンドマイクロでは、「TROJ_TARODROP.AV」としてすでに対応している。

IPAは今回の標的型攻撃について、同ソフトを業務上利用することが多く、実在する組織の業務メールを装った場合、誤ってファイルを開く可能性が高いと指摘。

さらに不特定多数に送信されず、特定の組織をのみ狙う標的型攻撃は、ウイルス対策ソフトで検知できない可能性が高いという攻撃の特徴を説明し、早急にアップデートなど対応を取るよう注意を呼びかけている。

(Security NEXT - 2010/04/19 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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