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「Android」や「iPhone」のセキュリティを「クラウド」で実現目指すシマンテック - iPadアプリも視野に

メリットはそれだけでない。端末内で検知するのではなく、処理をクラウド側で行うため、CPUやメモリの消費を抑え、軽快な動作やバッテリーへの影響も抑えることが期待できる。キャリアにとっては、セキュリティポリシーを柔軟に設定できることも大きな特徴だ。

キャリアには専用のコンソールが用意され、レピュテーションのしきい値などを自由に設定できる。しきい値を下回るアプリケーションをダウンロードさせないよう制限することで利用者の安全を確保することが可能だ。

さらにレピュテーションはつねに変化し、インストール後も問題があると判断されれば、途中でアプリケーションを停止させることができる。しきい値を変更したり、ホワイトリストやブラックリストによる制限にも対応する予定。

キャリアがどのようなポリシーを採用するか、キーポイントになりそうだ。高く設定すれば不正アプリが端末上で実行される危険を抑えるものの、利用者の利便性を制限するといったジレンマが生じる。同社ではあくまで、「安全性についてキャリアに選択肢を与える」とするスタンスだ。

(Security NEXT - 2010/04/01 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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