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「Android」や「iPhone」のセキュリティを「クラウド」で実現目指すシマンテック - iPadアプリも視野に

そこで同社が開発を進めているのが、同社コンシューマー製品でも活用されているクラウド技術を応用したスマートフォン向けの「レピュテーション技術」だ。スマートフォン用アプリケーションについてスコアを付け、それにより不正アプリでないか判断する。

開発の背景には、一部では統一したサイニングのしくみが用意されておらず、アプリケーションストアによって安全性が確認されていないといった問題がある。さらに安全性を確認できても、配信する前に不正なコードが挿入されたり、脆弱性が明らかになるなど、多くの危険が存在すると同氏は問題点を示した。

これに対する「レピュテーション技術」のメリットとしては、参加者が多ければ脅威にいち早く気が付き、急激な拡大にも対応できること。PCの分野では、2008年以前に登場した件数を上回るウイルスが、2009年には発生するなど脅威が拡大している。同社はこうした状況において、定義ファイルや振る舞い検知にくわえ、レピュテーション技術を活用した。

現状、スマートフォンにおける脅威はそれほど多くなく、不正アプリについても定義ファイルなどでカバーできる状況。しかし今後スマートフォン市場の急拡大すれば、不正ソフトも爆発的な増加する可能性があり、同社では、マルウェアが拡散する前に「先手」をしかけるつもりだ。

(Security NEXT - 2010/04/01 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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