Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

「Windows 7」のSMBプロトコル処理に脆弱性 - MSがパッチを準備中

プリンタやファイルの共有に用いられる「SMBプロトコル」に未解決の脆弱性が見つかり、マイクロソフトではセキュリティ更新プログラムの準備を進めている。

問題の脆弱性は、SMBの「KeAccumulateTicks関数」に含まれているもので、「Windows 7」や「Windows Server 2008 R2」においてサービス拒否を引き起こす可能性がある。ただし「Windows XP」や「Windows Vista」「Windows Server 2003」などは影響を受けない。

脆弱性を狙った不正コードがすでに公開されているが、マイクロソフトではコードが悪用されたり、被害報告などは寄せられていないという。同社では、脆弱性を解消するセキュリティ更新プログラムの開発を行っている。

同脆弱性に関する検証を実施したNTTデータ・セキュリティでは、実際に「Windows 7」の日本語版で、脆弱性を受けた場合にシステムがフリーズすることを検証して脆弱性を確認した。同社では、SMB2を無効にした場合でも脆弱性の影響を受けるため、攻撃を防御するには、ファイアウォールにより通信を制御することが有効であるとし、対策を呼びかけている。

マイクロソフト セキュリティ アドバイザリ (977544)
http://www.microsoft.com/japan/technet/security/advisory/977544.mspx

NTTデータ・セキュリティ
http://www.nttdata-sec.co.jp/

(Security NEXT - 2009/11/18 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

NVIDIA製GPUドライバに複数の脆弱性 - 権限昇格やDoSのおそれ
トレンドの法人向け複数製品に脆弱性 - アップデートで修正
「SonicOS」にリモートよりDoS攻撃を受けるおそれ - 修正版を公開
Atlassian、前月更新で「Jira」など4製品の脆弱性を修正
Dell「PowerScale OneFS」に深刻な脆弱性 - 乗っ取りリスクも
「GitLab」が複数の脆弱性を解消 - 早急に最新版へ更新を
「PowerDNS Recursor」にDoS脆弱性 - アップデートで修正
リゾルバ「PowerDNS Recursor」にサービス拒否の脆弱性
MS、月例セキュリティ更新を公開 - ゼロデイ修正パッチが一部準備中
あらたなIvanti脆弱性 - パッチ分析で特定し、3月中旬より攻撃展開か