「Node.js」にアップデート - 複数の脆弱性に対応
「Node.js」の開発チームは現地時間2025年7月15日、脆弱性を修正するセキュリティアップデートをリリースした。
同日アドバイザリを公開し、バージョンによって影響は異なるが、2件の脆弱性について明らかにしたもの。
具体的には、「CON」「PRN」「AUX」などのWindowsにおける予約済みデバイス名を悪用し、Windows環境の一部APIで「パストラバーサル対策」をバイパスできる「CVE-2025-27210」が確認された。以前修正した「CVE-2025-23084」への対応が不完全だったことに起因する脆弱性だという。
一方「CVE-2025-27209」は、「同24」ブランチに搭載されたスクリプトエンジン「V8」に起因する「HashDoS」の脆弱性。ハッシュのシードを知らない場合もハッシュ衝突を引き起こし、サービス拒否を生じさせることが可能となる。
「V8」の開発チームでは、セキュリティの問題として扱われていないが、「Node.js」では現実的な攻撃シナリオのリスクを踏まえ、脆弱性として対応したとしている。
開発チームでは、いずれも重要度を4段階中、上から2番目にあたる「高(High)」とレーティング。脆弱性を解消した「同24.4.1」「同22.17.1」「同20.19.4」をリリースした。
(Security NEXT - 2025/07/16 )
ツイート
関連リンク
PR
関連記事
「React」脆弱性、実証コード公開 - 悪用リスクが上昇
「GitLab」に複数の脆弱性 - アップデートで修正
「Chrome 143」を公開 - 重要度「高」4件含む脆弱性13件に対応
「Next.js」にセキュリティアップデート - 「React」脆弱性が影響
「Apache HTTPD」にアップデート - 脆弱性5件を解消
JSライブラリ「React」に深刻なRCE脆弱性 - 早急に対応を
ウェブアプリフレームワーク「Django」に複数脆弱性 - アップデートが公開
米セキュリティ機関、「ScadaBR」既知脆弱性の悪用に警告
「Array AG」にCVE未採番の脆弱性 - 8月に国内で悪用被害
「Android Framework」のゼロデイ脆弱性に注意喚起 - 米当局
