Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

第3四半期の「JVN iPedia」新規登録件数は629件、累計7000件を突破

情報処理推進機構(IPA)は、2009年第3四半期における脆弱性対策情報データベース「JVN iPedia」の登録状況を取りまとめた。新規登録件数は629件と前四半期より増加。累計件数は7295件となった。

「JVN iPedia」は、IPAやJPCERTコーディネーションセンターが運用する脆弱性対策情報のデータベース。国内のソフトウェア製品開発者が公開した脆弱性対策情報や、脆弱性対策情報ポータルサイト「JVN」で公表した情報、米国立標準技術研究所(NIST)のデータベース「NVD」が公開した情報などを収録している。

2009年第3四半期にJVN iPedia日本語版に新規登録された脆弱性対策情報は629件で、前四半期の510件から増加。公開を開始した2007年4月からの累計登録件数は7295件となった。内訳は、NVDから収集した情報が592件、JVNから収集した情報が28件、国内製品開発者から収集した情報が9件だった。

またJVN iPedia英語版には、JVNから収集したもの21件、および国内製品開発者から収集したもの9件の計30件が新規登録された。

今四半期に登録された脆弱性対策情報を種類別に見ると、「バッファエラー」が83件で最も多く、「クロスサイトスクリプティング」66件、「リソース管理の問題」59件、「認可・権限・アクセス制御の問題」49件、「不適切な入力確認」37件、「情報漏洩」36件、「コードインジェクション」31件と続く。

また、2009年第3四半期までに登録された脆弱性対策情報を、共通脆弱性評価システム「CVSS」により分析すると、最も深刻度の高いレベルIII「危険」が42%、次に深刻度の高いレベルII「警告」が52%、レベルI「注意」が6%となった。

(Security NEXT - 2009/10/15 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

2024年1Qの脆弱性届け出は243件 - 前四半期比約2割減
2024年1Q、フィッシングサイトが増加 - サイト改ざんやスキャン行為は減少
先週注目された記事(2024年4月14日〜2024年4月20日)
「JVN iPedia」登録、前四半期から4割減 - 累計20万件を突破
先週注目された記事(2024年4月7日〜2024年4月13日)
先週注目された記事(2024年3月31日〜2024年4月6日)
先週注目された記事(2024年3月24日〜2024年3月30日)
サイバー攻撃で狙われ、悪用される「正規アカウント」
先週注目された記事(2024年3月17日〜2024年3月23日)
ランサムリークサイト、年間約4000件の投稿 - 身代金支払うも約2割で反古