「Conficker」が検知マシン数で再び1位に、一部企業で感染拡大の可能性 - マカフィーレポート
マカフィーは、9月に観測したウイルスや不正プログラムの状況を取りまとめた。8月から大きな変動はないが、「Conficker」ワームが検知マシン数で1位に急浮上している。
同社のレポートによれば、検知企業数のランキングでは前月と変わらず、リムーバブルメディアのオートラン機能を利用してオンラインゲームのアカウントを盗む不正プログラム「Generic!atr」が1位だった。
一方、検知マシン数のランキングでは変化が生じており、1位および2位を「Conficker」ワームの亜種が占める結果となった。また、検知データ数でもトップを維持している。しかしながら検知企業数のランキングには入っておらず、対策を実施していない一部企業内で感染が急速に拡大している可能性があると同社では指摘している。
偽の銀行サイトに誘導するフィッシングメールを検知した「Phish-BankFraud.eml.f」が上位に入ったほか、8月に初登場したトロイの木馬「Bredolab.gen」が、9月も引き続きランクインしている。スパムメールで配布されており、ファイルを実行すると偽セキュリティソフト「Generic FakeAlert」がダウンロードされる。
そのほか、トロイの木馬「Glumblar」に代表されるウェブ経由の脆弱性攻撃を行うウイルスも、4種がランクインするなど依然として多数検知されている。
不審なプログラムのランキングには大きな変動はなく、「Generic PUP.x」が検知企業数、マシン数、データ数でトップを占めた。また、全体の検知件数にも目立った増減はなかったという。
同社が発表した検知マシン数のトップ10は以下のとおり。
ウイルス
1位:W32/Conficker.worm!job
2位:W32/Conficker.worm.gen.a
3位:Phish-BankFraud.eml.f
4位:Generic!atr
5位:Generic PWS.ak
6位:Bredolab.gen
7位:W32/Conficker.worm.gen.b
8位:PWS-Gamania.gen.a
9位:Generic.dx
10位:Obfuscated Script.f.gen
不審なプログラム(PUP)
1位:Generic PUP.x
2位:Adware-OptServe
3位:Generic PUP.d
4位:Generic PUP.z
5位:MySearch
6位:RemAdm-VNCView
7位:MWS
8位:ASKToolbar.dll
9位:Adware-Softomate.dll
10位:Adware-DoubleD
(Security NEXT - 2009/10/14 )
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